ヤスデ(馬陸、学名 Diplo poda)
多足亜門ヤスデ網に属する節足動物の総称。細く、短い多数の歩脚があり、ムカデと似るが、生殖口の位置や発生の様式、体節あたりの歩脚の数など様々な点で異なる。ムカデが肉食性であるのに対し、ヤスデは腐植食性で毒のある顎を持たない
一般にはヤスデは害虫と見なされているが、冤罪的な要素も多く、典型的な不快害虫。見た目が不快なことや、大量発生すること、踏むと異臭を発することなどの理由がある。また臭液の毒性は強く、密封すると自らの臭液で死ぬ場合がある。その臭液は主に危険を感じた際に敵への威嚇として体外へ放出され、外敵に襲われた際は、ムカデと異なり積極的に顎で咬むことは無く、身体を丸めて自己防衛する。越冬前や生殖期前に集団を形成するため気持ち悪がられる。列車のレール上に1mあたり130〜170匹のヤスデが大量発生し運休したこともある。