シロアリとは・・・?
白「蟻」と名がつけられているがアリはハチ目の昆虫で、翅を欠く社会性のハチであるのに対し、シロアリは朽木などの植物遺体を食べるゴキブリのなかから社会性を著しく発達させた系統の昆虫である。不完全変態のため、幼虫と成虫はほぼ同じ姿である。そして、ある程度成長すればニンフという階級を経て生殖虫(羽アリで成虫にあたる)となって群飛(巣外へ出て行く)する。この生殖虫の翅は細長くて柔らかく、4枚がほぼ同じ大きさをしている。「等翅類」という名称は、この4枚ともほぼ同じ大きさをしている翅に因んだものである。この翅は折り重なるように畳んで背中に平らに寝かせることができる。ただし飛行後間もなく根元で切れて脱落する。種によって異なるが、それ以外の兵蟻や職蟻は終世翅を持たない。
現在、日本には22種のシロアリが生息していますが、建築物を加害するシロアリは主にヤマトシロアリ・イエシロアリで、最近“乾材シロアリ”の仲間であるアメリカカンザイシロアリ被害が増えてきています。